フリーランスが請け負う受託開発案件のひとつに、ERPシステムの開発案件があります。ERPシステムとは、企業の基幹となる業務の情報を一元管理して、効率的に業務を進められるツールです。
従来、企業では業務系のシステムや事務処理系のシステムはそれぞれ独立したシステムとなっており、データのやり取りには連携が必要でした。その分、やり取りに不備があるとデータに間違いがあったりとリスクも生まれます。
ERPシステムは、これらのデータを一つのデータベースで一元管理することで業務の効率化を図ったものになります。最近では個別にシステムを導入するのではなくERPシステムを導入するのが一般的になってきており、それに伴いフリーランスの案件も増えてきています。
各業務に応じたパッケージソフトウェアが発売されていたり、クラウド型で利用できるサービスがあったりとERPシステムの幅は広いです。場合によっては、既存のERPパッケージに企業独自の機能追加を行うために、アドオン開発という手法を取るケースもあります。
ERPシステムを開発するエンジニアに必要なスキルは、導入するシステムに対する深い知識とプログラミングの知識です。業務用のアプリケーション開発にはJavaやVB、Windows向けのシステム構築では.NET Frameworkを利用するなど、専門的な開発知識を身につける必要があります。
また、フリーランスとして案件獲得を目指す場合は、こうした専門的な知識だけではなく、基幹システムのもととなる会計や人事、財務などの知識にも精通しておくと良いです。操作やデータのやり取りが複雑になるため、利用するユーザーのことを考えたユーザビリティの高いシステムとすることもシステムの品質に大きくつながります。こうした付加価値を持つことで、有利に働くでしょう。この他にもさまざまなポイントがあるため、フリーランスのERP案件獲得方法をチェックしておきましょう。